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本書は、20代からビジネスマンの勉強会「キーマンネットワーク」を主宰し、企業経営者から「おじん殺し」の異名をとっていた著者が、サラリーマン、独立、その後の見聞と体験を経て40代までに獲得した表現力(聞く、話す、書く、説得する、人の心をつかむ)についてのノウハウを紹介しているエッセイ本である。さすがに「人脈」「ネットワーク」「勉強術」などの著作やセミナー活動を実践してきた著者だけに、かなりユニークで個性的な表現力があるかと思いきや、ごく平凡な仕事や日常生活の中での表現も紹介されている。 具体的には、「まずくて食べられない」をどう表現するかに始まり、「不良在庫を売り切ったドン・キホーテの表現法」「自分を売り込む似顔絵名詞」「ディテール数字の使い方」「出会いを演出する半端時間のアポイント法としての5時3分法」「孫正義の社内稟議の48時間デフォルト制(48時間以内に、イエス、ノーを判断しないと自動的に、イエスとなるという制度)」「表現力を磨く3という数字」「あいづちの活用」「思わず話したくなる3つのフレーズ」「表現上手はたとえ話がうまい」などだ。そして、「20代は気体、30代は液体、40代は固体である。クズ鉄になるのか、刀剣となるのか、いぶし銀となるのか。はたまたダイヤモンドとなって光り輝くのか」という最後の言葉は、読者のみならず、40代になった著者自身にも向けたメッセージなのだろう。通勤電車内で読めるお手ごろな本だ。(増渕正明)
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